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Inter Planet

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父親の説得

父親の説得



フランスで生活を始めるにあたって、まずしなくてはいけないことは父親を説得することでした。

母親は本当にこちらが拍子抜けするくらいにあっさりフランス行きを了承してくれました。「彼と結婚を前提にフランスで生活をしたい」と言ったら、「いいんじゃない。そういうのはタイミングだから。」となにも反対はありませんでした。

しかし、父親は違いました。父親には今まで彼氏を紹介することはありました。アメリカで当時付き合っていた台湾人の彼とも父親はあったことがあります。元彼フランス人のことも話したことがあります。しかし、交際ついては何も反対はしませんでした。
しかし今回のように、結婚を前提に外国で生活をしたいというと、父親の態度は今までのもとは大きく異なりました。まぁ、私は一人娘の一人っ子。無理もないかもしれません。

まず父親説得の第1ステップとして、彼が2003年10月に日本に来る際に、彼がフランスから来るから家に泊めたいとお願いしました。快くという感じでもないですが、まぁO.Kしてくれました。彼が滞在中は食事に連れて行ってくれたり、一緒に買い物をしたりと、彼には感じよく接してくれました。

第2ステップとして、彼がフランスに帰る前の日に、彼と一緒に父親に彼とフランスで生活をしたいと切り出しました。そこからがもう大変でした。私が何を言っても、何も言ってくれないのです。だめだとも、いいとも言いませんでした。とにかく、ひたすら黙るばかり。私たちが将来のことを真剣に考えていて、私たちなりの将来の人生設計などを話し手も、なにも返事なし。仕方がないので、その日のうちに父親から了承を得ることはあきらめました。
でも、その後父親は東京に戻る私たちを駅まで送ってくれて、彼と握手をしていたので、父親の説得も時間はかかるかもしれないけど、無理ではないなと考えていました。本当に彼のことが嫌なら、駅までも送らないし、ましてや握手なんてしませんからね。

彼がフランスに帰った後は、父親の機嫌がよさそうな時を見計らっては、父親の前で彼のことや、フランス生活のこと、フランス語の勉強のことや、私の友達が結婚したというような話をこれ見よがしにしていました。まともにお願いしても聞いてくれないので、もう頭脳戦です(笑)。まぁ、父親はこういう話が始まると、黙り込んでいましたが…。

私がしつこくそんな話をしたり、母親や近所のおじさん仲間からも説得されたりで、父親もついに諦めたのか、まずは学生としてフランスで勉強しながら彼と同棲をして、取れる資格などを取って、問題がなければあとは好きにすればいいと、条件付きでフランス行きを了承してくれました。

こうして、晴れて父親の了承を得るまでに3ヶ月がかかったのでした。



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